マンション管理会社が変更になる理由3選|変更するメリットも解説

  • マンション管理会社が変更になる理由が知りたい!
  • マンション管理会社を変更するデメリットってなんだろう?
  • マンション管理会社変更でよくあるトラブルが知りたい!

このような悩みを解決できる記事となっています。

ご紹介する「マンション管理会社を変更する際の注意点」を読むと、トラブルを防げます。

まずは「マンション管理会社が変更になる理由3選」をまとめていますので、ぜひ読み進めてみてください!

関連記事:【保存版】マンション管理組合の変更手順|7ステップでわかりやすく解説

池田写真


この記事の監修者

株式会社デュアルタップコミュニティ 代表取締役社長
池田 秀人

2017年6月株式会社デュアルタップ入社、2017年10月株式会社デュアルタップコミュニティ設立(取締役就任)、2018年7月株式会社建物管理サービスの株式取得し、完全子会社へ(取締役就任)、2019年7月専務取締役に就任、2020年7月代表取締役に就任~現在に至る

所有資格:マンション管理士、管理業務主任者、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士

管理会社変更3分診断バナー⑦

マンション管理会社が変更になる理由3選

マンション管理会社が変更になる理由3選

マンション管理会社が変更になる理由は以下のとおりです。

  • 管理費が高い
  • 工事費用が高い
  • トラブルの対応に不満がある

順番に解説します。

【変更になる理由①】管理委託費用が高い

マンションの管理を管理会社へ依頼する場合、管理委託費用を支払わければいけません。

マンションの規模に見合わない管理プランで契約しており、高額な管理委託費用をムダに支払っているケースもあります。

管理委託費用が高すぎると感じた場合、明細を確認しましょう。

トラブルなどの対応に不満を感じた結果として、管理委託費用に見合わないと感じるケースもあります。

関連記事:【保存版】マンション管理費の値上げの原因と対応策の完全ガイド

管理委託費の値上げ

管理委託費の値上げには主に2つの理由があります。

人件費の高騰

多くの管理会社でマンション管理員の採用難が深刻化しています。

かつては定年退職後の再就職先として人気だったマンション管理員ですが、近年の社会情勢の変化により、状況は一変しました。

定年延長や再雇用制度の普及によって、高齢者でも働き続ける選択肢が増えたことが大きな要因です。

また、労働時間や勤務日数などの条件面も応募に大きく影響します。

週3日・1日4時間勤務よりも、週5日・1日7時間勤務の方が応募が集まりやすい傾向にあります。

これは、ある程度の収入を確保したいというニーズが高まっていることを示唆しています。

週3日・1日4時間勤務のような短時間勤務だと、応募者が少なく、管理組合が管理員探しに苦労するケースも少なくありません。

このような状況を踏まえ、管理会社は、より魅力的な労働条件を提示するなど、採用活動の強化に取り組む必要性が高まっています。

いままでの管理費が安すぎた

マンション管理において、管理費は管理組合と管理会社双方にとって非常に重要な要素です。

管理組合にとっては、マンションの維持管理に必要な資金源であり、管理会社にとっては、事業を継続するための収益源となります。

しかし、管理開始当初に設定した管理費が、その後の経済状況や社会情勢の変化によって、管理業務を適切に遂行するには不十分となるケースも出てきます。

例えば、人件費や物価の上昇、老朽化に伴う修繕費用の増加などが考えられます。

このような状況下では、管理会社は、管理組合に対して管理費の値上げを提案せざるを得ない場合があります。

値上げは、管理組合の理解と合意を得ることが不可欠であり、そのためには、管理会社は、値上げの必要性を丁寧に説明し、透明性の高い管理体制を構築することが重要となります。

【変更になる理由②】工事費用が高い

工事費用が高いという理由で変更になります。

同じ工事内容でも工事費用が異なる場合があります。

工事費用が安く、対応が丁寧なところに変更するとよいでしょう。

【変更になる理由③】トラブルの対応に不満がある

管理会社の対応に不満がある場合、変更になりやすい傾向があります。

不満を感じやすい事例は以下のとおりです。

  • 問題が発生した際に素早い対処をしてくれない
  • 複数のマンションを管理しており、対応が遅い
  • 質問しても回答が曖昧

トラブル時に管理会社と連絡が取りにくいと対応が後になってしまうため、不満を感じやすいでしょう。

関連記事:マンション管理組合のトラブル解決方法3選|外部の相談窓口もご紹介

マンション管理会社を変更するメリット4選

マンション管理会社を変更するメリット4選

マンション管理会社を変更するメリットは以下のとおりです。

  1. 管理の質が上がる
  2. 住人の意識が高まる
  3. 管理組合の運営が円滑になる
  4. 新しい提案をいただける場合がある

順番に解説します。

【メリット①】管理の質が上がる

管理会社を比較し、今より条件のよいところに変更できれば、管理の質が上がるでしょう。

管理の質が向上する具体例は以下のとおりです。

  • 住人同士のトラブルやクレームに迅速に対応してくれる
  • 清掃や修繕などのメンテナンスが完璧になる
  • 管理内容が費用に見合ったものになる

管理会社を変更するときは、変更先の業務内容が現在の管理会社よりもよいか確認しましょう。

管理内容がよくなると、住民の不満が解消されます。

【メリット②】住人の意識が高まる

マンションの管理会社を変える手順は、住民同士の交流を深める良い機会となります。

また、管理への関心を高めることにもつながります。

マンションの運営を任せる新しい会社を選ぶ時は、一部の住民だけで決めることは適切ではありません。

このような大切な決定は、管理組合が中心となって進める必要があります。

組合員を対象に説明会を開催し、意見交換のための話し合いの場を設けましょう。

最終的には、定期総会にて管理会社変更の議案を上程し、決める必要があります。

新しい管理会社を選ぶというプロセスは、マンションの所有者が主体的に関わるものです。

この決定は、マンションに住むすべての人に影響を与えるため、多くの住民が関心を持つでしょう。

このような活発な意見交換は、住民の管理意識を高めます。

そして、将来の管理組合の運営にも良い影響を与える可能性があります。

【メリット③】管理組合の運営が円滑になる

マンションの管理会社を交換することは、管理組合の運営を円滑化させる利点を持っています。

管理組合は、マンションの区分所有者、つまりマンションの個々の部屋の所有者から成る団体で、マンションの管理を担当します。

管理組合の仕事には、役員の選出、集会や理事会の実施、管理規約の策定など多岐にわたる業務が含まれます。

しかし、住人主導の管理組合は運営に関する専門知識が不足していることがしばしばあります。

もし現在の管理会社が管理組合の運営をサポートしていない場合、新しい管理会社への変更によって、より効率的な運営方法や有益なアドバイスを得る機会が生まれるかもしれません。

【メリット④】新しい提案をいただける場合がある

マンション管理を委託する際、管理会社の「提案力」は重要な選定基準の一つと言えるでしょう。

なぜなら、提案力が高い管理会社であれば、マンションが抱える既存の課題解決はもちろん、これまで見過ごされてきた潜在的な問題点の発見にも繋がるからです。

例えば、近年では車離れの影響で、マンションの駐車場に空きが目立つケースが増えています。

このような状況に対し、提案力のある管理会社であれば、駐車料金の見直しや外部への貸出など、空き駐車場の有効活用に向けた具体的なアイデアを提示してくれるでしょう。

管理会社は、マンション管理のプロフェッショナルとして、管理組合の良きパートナーとなるべき存在です。

新しい管理会社を選ぶ際には、豊富な知識や経験に基づいた的確なアドバイスや、状況に応じた柔軟な対応力など、総合的な「提案力」を重視することが重要です。

マンション管理会社を変更するデメリット

マンション管理会社を変更するデメリット

マンション管理会社を変更するデメリットは以下のとおりです。

  • 管理の質が低下する可能性がある
  • トラブルに発展する可能性がある

順番に解説します。

【デメリット①】管理の質が低下する可能性がある

マンションの管理会社の変更は、管理の質が低下するリスクを伴います。

特に、新しい管理会社を選ぶ際にその業務内容を十分に把握していない場合、現在の会社が提供しているサービス水準に劣る可能性があります。

コスト削減を主な目的として、現在の管理会社よりも安価な会社に変更することは、管理の質が低下するリスクが高まります。

ただ単に費用を削減するだけでなく、必要な業務内容をしっかりと確認し、事前にどのようなサービスが必要かを明確にしておくことが重要です。

さらに、マンションの管理人がどのような業務を行うかも確認することが推奨されます。

新しい管理人が、前任者が担当していた業務を全て行うとは限らないためです。

住人からの意見を集め、新しい管理人に求める業務の範囲を事前に整理しておくことが望ましいです。

【デメリット②】トラブルに発展する可能性がある

管理会社を変更すると、思わぬ問題が起こるかもしれません。これは、変更の手続き自体が原因となる場合があります。

管理会社を変えるには、総会で半数以上の賛成を得る必要があります。この手続きを踏めば変更自体は可能です。

しかし、きちんと手続きを踏んでも、変更に反対する人や、総会に出ていない区分所有者から不満が出ることもあります。

このような事態を避けるためには、総会で管理会社を変えるメリットをしっかり説明することが大切です。

そして、承認された後は、マンション全体に決定事項を丁寧に伝えれば、苦情を減らせます。

さらに、前の管理会社から新しい管理会社への引き継ぎは、とても重要です。

きちんと引き継ぎがされないと、管理会社が変わった後で、大切な書類や鍵などの貴重品がどこにあるかわからなくなる恐れがあります。

管理組合の大切な図面や書類などは、今の管理会社と、それがどこにあるのかをきちんと確認し、新しい管理会社にきちんと引き継ぐことが重要です。

マンション管理会社を変更する際の注意点

マンション管理会社を変更する際の注意点

マンション管理会社を変更する際の注意点は以下のとおりです。

  • 管理の質を重視する
  • 引き継ぎは立ち会う
  • 入居者に変更するメリットを伝える
  • 管理費が安いという理由だけで選ばない

順番に解説します。

【注意点①】管理の質を重視する

管理費の低さを優先して管理会社を選ぶと、結果的にサービスの質に不満を持つような状況に陥るリスクがあります。

実際には、新しい管理会社のサービスが期待に応えられず、1年以内に元の管理会社へ戻すというケースも見られます。

管理会社の選定時には、コストだけでなくサービスの質にも重点を置くことが重要です。

そうすることで、変更後にサービスの質に対する不満が蓄積することを防げます。

【注意点②】引き継ぎは情報を共有する

新旧の管理会社間での引き継ぎプロセスには、可能な限り情報を共有することが望ましいです。

もし情報が共有されず引き継ぎが行われると、「必要な情報が伝わっていない」や「重要な事項が意図的に省略されている」といった問題が生じる可能性があります。

【注意点③】入居者に変更するメリットを伝える

居住者に対して、管理会社を変更する具体的な理由とそれに伴う利点を詳細に説明することが重要です。

単に旧管理会社の不備を強調するだけでは、否定的な印象を与えかねません。

管理会社を変更する際には、その変更がもたらすプラスの側面を強調し、入居者に対して前向きな視点で情報を提供することが望ましいです。

【注意点④】管理委託費用が安いという理由だけで選ばない

「管理委託費用が高い」という点を理由に管理会社を変える際には、低コストのサービスに惹かれがちですが、高い管理委託費用には適正な理由が存在することもあります。

そのため、単に安い管理委託費用を提供する会社を選ぶことは、期待していたサービスレベルと大きく異なる結果を招く可能性があります。

管理委託費用の詳細な内訳や提供されるサービス内容を理解し、コストパフォーマンスを慎重に評価することが重要です。

マンション管理会社変更でよくあるトラブル

マンション管理会社変更でよくあるトラブル

マンション管理会社変更でよくあるトラブルは以下のとおりです。

  • フロント担当者の対応が悪い
  • サービスの質が落ちる
  • 口コミ・評判のみで決める
  • 引き継ぎが不十分

順番に解説します。

【トラブル①】現場担当者の印象が悪い

多くの場合、営業担当者の流暢なトークや魅力的な人柄によって契約に至り、後になって後悔するケースが少なくありません。

営業担当者の主な目的は契約を獲得することであり、彼らは自社のサービスを積極的に宣伝します。

しかし、実際に物件の管理を行うのはフロント担当者です。

たとえ営業資料やプレゼンテーションが完璧であっても、フロント担当者が責任感に欠けている場合、安心してマンションの管理を任せることは難しいです。

【トラブル②】サービスの質が落ちる

管理費が安いことは確かに魅力的ですが、中にはコスト削減のために質の低いサービスを提供する管理会社も存在します。

人員削減によって清掃が不十分になる、提供されるサービスの範囲が狭まるなど、これらは住民の不満を招き、トラブルの原因となることがしばしばです。

短期間でのコスト削減が可能かもしれませんが、長期的には予定されていたメンテナンスや修繕が行えなくなり、結果的に建物の劣化を早めるなど、追加のコストが発生することも検討すべきです。

【トラブル③】口コミ・評判のみで決める

外部の比較サイトやSNSの口コミ、評判、ランキングをそのまま信じて決断することは、問題を引き起こす原因となり得ます。

これらの口コミやランキングには、必ずしも正確性が保証されていないものもあるためです。

また、掲載順位が特定の利害関係に基づいている場合もあり、信頼性に疑問が生じることがあります。

【トラブル④】引き継ぎが不十分

管理会社を変える際には、旧管理会社から新管理会社へ重要な書類などを引き継ぐ必要があります。

これらの重要な書類には、理事会・定期総会の議事録、定期総会の議案書、マンションの共有部分の鍵、およびその他の備品など、組合の運営に関連する全てのアイテムが含まれます。

過去には、これらのアイテムの紛失や不適切な管理により問題が発生したこともあります。

まとめ【マンション管理会社が変更になる理由を理解しましょう】

今回は、マンション管理会社が変更になる理由3選と併せて、マンション管理会社を変更するメリット・デメリットを解説しました。

マンション管理会社が変更になる理由は以下のとおりです。

  • 管理費が高い
  • 管理内容に疑問を感じる
  • トラブルの対応に不満がある

それぞれ理解してからマンション管理会社を変更しましょう。

「マンション管理会社変更したいけど、やり方がわかんない……」

「今のマンション管理会社に不満がある……」

こういった悩みはありませんか?大切なことなので慎重になり、なかなか自分では動けませんよね。

弊社、株式会社デュアルタップコミュニティでは、管理会社の業務を知り尽くしたコーディネーターが適切なマンション管理をご提案致します。

今ならマンション管理会社変更についての無料相談・3分無料診断を行なっています。

相談は無料なので気軽にお問い合わせください。

管理会社変更3分診断バナー⑧