マンション水漏れは経年劣化が原因なのか?経年変化が現れやすい箇所や対処法を詳しく解説
「マンションで水漏れが起きたらどうすればいいの?」
「うちのマンション、古くなってきたけど水漏れは大丈夫かな?」
このような疑問や不安をおもちではありませんか。
この記事でわかること
- マンションで水漏れが起こる主な原因
- 水漏れ発生時の具体的な対処法
- 日頃からできる水漏れリスクの対策
マンションの水漏れは、建物の経年劣化や住んでいる方の不注意によって発生します。
特に築年数が経過したマンションでは、配管の腐食や防水層の劣化が進みやすいです。
また、洗濯機のホース外れやキッチンの油詰まりといった、日々の暮らしの中でのうっかりが原因になる場合も少なくありません。
しかし、水漏れの原因を理解し、適切な対処法と予防策を知っておけば、被害を最小限に抑えることが可能です。
経年劣化に対しては計画的な点検や修繕が有効ですし、人為的な原因は日頃の心がけで防げます。万が一水漏れが起きても、慌てずに行動するための手順を知っておくことが重要になります。
この記事を読むことで、マンション水漏れの様々な原因と、もしもの時の具体的な対処法がわかります。
さらに、水漏れを未然に防ぐためのヒントも得られます。安心してマンションで暮らすために、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事の監修者
株式会社デュアルタップコミュニティ 代表取締役社長
池田 秀人
2017年6月株式会社デュアルタップ入社、2017年10月株式会社デュアルタップコミュニティ設立(取締役就任)、2018年7月株式会社建物管理サービスの株式取得し、完全子会社へ(取締役就任)、2019年7月専務取締役に就任、2020年7月代表取締役に就任~現在に至る
所有資格:マンション管理士、管理業務主任者、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士
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目次
マンション水漏れは経年劣化が原因なのか?

経年劣化はマンション水漏れ要因の中でも頻度が高いです。主な理由は配管金属の腐食やパッキンの硬化が築二十年を過ぎた頃から急速に進むためです。屋上防水層の紫外線劣化も無視できません。
経年劣化が疑われるサイン
- 水道料金急増
- メーター無人回転
- 天井クロスの丸いシミ
- 配管接合部からの湿気
定期点検と部材更新を計画的に実施すれば漏水リスクを大幅に減らせます。経年劣化を甘く見ず、築年数に応じた修繕計画を立てましょう。
経年劣化と経年変化の違い
「経年劣化」と「経年変化」は、どちらも「時間の経過による物質の変化」を指す、よく似た言葉です。
これらの境界は曖昧で、はっきりした定義はありません。変化に対する印象で使い分けていると考えられます。
大まかな意味として、「経年劣化」は「時間とともに状態が悪くなること」を指す場合が多いでしょう。品質や性能が低下するイメージです。
一方、「経年変化」は「時間とともに状態が変わること」全般を意味します。これには、品質や性能が良くなる変化も、悪くなる変化も含まれるのです。
マンション水漏れの人為的な問題

このような水漏れの多くは、住民の方の不注意が原因です。
そして、こうした水漏れは誰にでも起こす可能性があると言えるでしょう。
例えば、トイレにティッシュなどを流して排水管を詰まらせてしまうケース。洗濯機のホースが外れて、洗面所が水浸しになることもあります。
キッチンも、水漏れが起こりやすい場所の一つです。流した油が排水管の中で冷えて固まり、詰まりの原因となる場合が見られます。「昨日まで大丈夫だった」という油断が、思わぬ被害につながるかもしれません。
また、普段から蛇口などをしっかり閉めていても、油断は禁物です。
長く使っていると部品が劣化し、留守中に破損して水漏れを起こすケースも考えられます。
ご自身が水漏れの加害者にならないためには、日頃からの点検が大切です。水漏れの可能性がある箇所を確認し、こまめに掃除することも欠かせないでしょう。
水漏れが発生した場合の対処法

水漏れが発生した場合の対処法は以下のとおりです。
- 管理会社へ連絡する
- 水道元栓を閉める
- 水漏れの状況を写真・動画におさめておく
- 保険を確認する
順番に解説します。
管理会社へ連絡する
自分の部屋や共用部分で水漏れが起きたら、まず管理会社へ連絡しましょう。
被害の大きさをご自身で判断するのは難しいでしょう。放置すると被害が予想以上に広がり、他の住民の方へ迷惑をかける恐れもあります。
管理会社へ連絡し状況を伝えれば、適切な指示をもらえるでしょう。
ただし、夜間や休日は管理会社の電話がつながらない場合も考えられます。万が一に備え、緊急連絡先を事前に確認しておくと安心です。
水道元栓を閉める
漏水の原因箇所が不明な場合、水はずっと漏れ続けるでしょう。被害を最小限にくい止めるには、まず水道の元栓を閉めてください。
元栓は通常、玄関付近のメーターボックス内にあります。これを閉めることで、室内への給水が一時的に止まるのです。その結果、水漏れ被害の拡大を抑えることができます。
水漏れの状況を写真・動画におさめておく
水漏れが起きた際は、写真や動画を撮影しておきましょう。
漏水の原因や責任の特定は時間がかかることが多く、修理後に判明する場合も少なくありません。写真や動画があれば、後日の調査や原因究明に役立つでしょう。
また、管理会社にすぐ連絡が取れず、状況報告が遅れる際にも、写真や動画は有効な記録となります。
保険を確認する
「漏水調査や修理の費用は誰が負担するの?」という疑問は多いかもしれません。
基本的には、原因箇所が専有部分なら所有者様、共用部分なら管理組合の負担です。しかし、多くの場合、漏水事故には保険が適用されます。
下の階に被害を与えた際の内装復旧費用は、原因を作った側(所有者様または管理組合)が負担するルールです。
この場合も通常は保険適用となるため、ご自身の保険内容を確認しましょう。
管理組合の保険が使える可能性もありますが、組合との相談が必要です。こちらも、事前に保険内容を把握しておくことをお勧めします。
マンションの経年変化が現れやすい箇所

天井の排水管や給水管
水漏れ原因の一つ目として、排水管・給水管の経年劣化が挙げられます。管の亀裂や接続部の緩みから水が漏れ出し、天井裏などに広がると大きな被害につながるのです。
使われている配管の種類は、マンションの築年数で違う傾向にあります。
最近(築10年程度)の建物では、排水管は塩ビ管、給水管は合成樹脂管が一般的でしょう。
一方、築30~35年ほどの古いマンションでは、金属製の管(鋳鉄管、ライニング管)が使われているケースがあります。これらの金属管は、経年劣化や腐食による水漏れリスクが高い点に注意が必要です。
外壁のクラックや防水施工箇所
二つ目の原因は、外壁や防水塗装などの劣化による水漏れです。
RC(鉄筋コンクリート)造のマンションでは、年数が経つと外壁や防水層が劣化します。劣化した部分から雨水が染み込み、コンクリートを伝って内部へ漏水するケースがあるのです。
一般的に、次のような箇所からの漏水が多く報告されています。
- 外壁のひび割れ(クラック)部分
- 屋上の防水塗装の傷み
- 窓枠やタイル周りの防水シールの劣化
- バルコニー床立ち上がり部分の劣化
水漏れリスクを減らすための対策
水漏れを未然に防ぎ、万が一発生した場合に備える方法がいくつかあります。
まず重要なのが、保険への加入です。
加害者・被害者どちらの立場でも、保険があれば万一の際に役立ちます。これにより、大きな安心感を得られるでしょう。
マンション全体の保険に加え、個人の火災保険が使える場合もあります。ご自身の契約内容を、事前に確認しておくと良いです。
水漏れ自体の予防には、日常的なメンテナンスが非常に効果を発揮します。水回りや配管の詰まり、劣化などを定期的にチェックすることが、被害抑制に不可欠でしょう。
まとめ
最後に、この記事でお伝えしたマンションの水漏れに関する要点をまとめておきます。
- 水漏れ原因:主に建物の「経年劣化」と住む人の「不注意」です。
- 発生時の対応:まず管理会社へ連絡し、水道の元栓を閉めてください。
- 記録と確認:水漏れ状況を写真や動画で記録し、ご自身の保険内容を確認します。
- 予防策:日頃からの点検・メンテナンスと、万が一に備えた保険加入が有効です。
まずはご自宅の水道メーター(元栓)がどこにあるか、そして加入中の火災保険の補償内容はどうなっているか、この機会に確認してみてはいかがでしょうか。
水漏れは、いつ誰の身に起きるかわからない問題です。この記事で紹介した知識が、皆さまの安心で快適なマンションライフを支える一助となれば幸いです。
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